背中に鈍痛がある人の手を観察
痛みのある側の(背中の鈍痛)手の母指の動きに偏りがありませんか??
他の四指を内転外転させて動きの偏りはありませんか?
通常リウマチなどで変形してくる場合、
指の関節はMP関節では尺側変位するのが普通ですが、
痛みや変形のない健康に見える指でも
肩関節や肋骨に異常のある患者さんの場合、
必ずと言って良い程
尺側への動きが橈側への動きより良くなっています。
つまり橈側への動きが悪くなっています。
これは、通常免疫力が低下すると肩関節は内旋位をとる事によります。
肩関節内旋位は大胸筋等の胸部の筋肉を収縮させ、
肩関節が前方転位してきます。
(ちょっとした猫背の状態です)
この場合手の母指は屈曲位をとり伸展運動が困難になります。
母指の伸展運動が低下すると肩関節外旋位がとりにくく肩関節肩甲骨共に前方へ移動してしまうのです。
母指の動き一つをとってみてもこのような変化を身体は示しています。
治療と言う意味では、母指を伸展させ、
腕関節も伸展位、肩関節内旋位にさせる事は、
肩甲骨を内転させやすくなり
大胸筋の緊張を抑制する事ができるよになります。
このような体位をとりながら、
軸圧をかけ負荷運動をさせると変位した関節が改善される事が多いと思います。
この方法でバネ指等の指の異常を呈している患者も
自分自身で改善させる事ができるようになります。
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